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里親探しは難しい [保護活動]

いちごの紹介の折に、その姉妹は里親さんに貰われていったと記載しましたが、その時のことを書きたいと思います。
里親募集の時は『ノラクロ2号』という仮名で募集をかけていましたが、呼び難いので、うちでは『ニコたん』と呼んでいました。(以降、ニコたんと記述します)

里親募集は、自サイトからの告知や里親探しサイトへの登録、行きつけの獣医さんでの張り紙等で募集しました。張り紙の募集には反応がありませんでしたが、サイトからの応募が何件かありました。
里親サイトの注意事項には、「虐待する為に猫を引き取ろうとする人がいるので気を付けること」というものもあって耳を疑いたくなりましたが、そういったことを避ける為の方法等も記載されてしました。

例を挙げると

・応募された方の自宅へ赴き、実際の環境を確認すること
・半年以上、写真付きのメールを定期的に送って貰うこと
・飼育出来ない状況になったら、返してもらうこと

等です。

これらのことを踏まえ、応募された方の中から一人を選び、自宅まで譲渡に赴きました。
お家はマンションの中層階辺りで、1匹で外へ出てしまうと帰って来れない可能性もあることから、完全室内外を条件として

・簡易でもいいので、ドアに柵を付けること
・それが難しいのならば、ドアを開け放たないこと

を譲渡条件に加えました。

お願いしたところ、応募されたご本人は聞き届けてくれましたが、お母様が「そんなことしなくても大丈夫だと思うけど…」と反論されたので、「ドアが開いていたら、必ず出て行ってしまうので、これだけは約束して欲しい」と何度も念を押しました。お母様も了承されたので、その日、ニコたんを置いて帰りました。

その後、里親さんからは、月に1回、写真付きのメールが届きました。
コーギーちゃんがいて、2匹で仲良くしている姿や、抱っこされている姿等が送られてきて、幸せそうで安心しました。約束の半年が過ぎてもメールを送ってきてくれるので、このお家に里子に出して本当に良かったと思っていました。
しかし、ある時、予期せぬ知らせが届いたのです。
夏の暑い日、ドアを開け放っていたらニコたんが外へ出て行ってしまい、そのまま行方不明になってしまったというのです。
あれ程念を押したのに、結局は対策を取っては貰えませんでした。
半年後、ニコたんが見つかったという連絡が入りました。
心底ほっとしましたが、それもつかの間、今度はニコたんが白血病にかかっているという連絡が来ました。それから暫くして、息を引き取ったという知らせが入りました。享年2歳。ニコたんは、短い生涯を終えました。
おそらく、外で暮らしていた半年の間に感染したものと思われます。

非常に残念な結果になりましたが、とても可愛がって下さっていたのは確かです。なので私は、里親に選んだことを間違いだとは思わないが、また猫を飼う機会があったら、次は気を付けてあげて欲しいという旨を伝えました。
それに対しての返事が「短かったですが、ニコたんと暮らした時間は幸せでした。その幸せを否定しないで下さい」でした。
その言葉を聞いた時、里親探しって本当に難しいな…と思いました。

あの時、自分で飼うという選択肢に至っていたら…とも思いますし、短くてもニコたんが幸せだったのも確かだと思うのです。
里親探しって、本当に難しい…。
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