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びびちゃんの転機 [ビビ]

ベランダ猫になり、抱っこしながらのお散歩もして、穏やかになってきたびびちゃんに転機が訪れます。
それは、ブランカの死です。
ブランカが年をとって耳が遠くなり反応も鈍くなってくると、びびちゃんは階段に設置した柵を自ら飛び越えるようになりました。ブランカが元気な時は絶対に降りて来なかったのですが、衰えが見え始めた途端、そういった行動が始まったので、動物ってよくわかるんだなぁ…と感心しました。
ブランカが14歳で亡くなると、もう2階に閉じ込めておく必要もなくなり、階段の柵を取り外しました。
びびちゃんの天下です。
1階と2階を自由に行き来するようになっても、ベランダには出たがったので、ベランダ猫も健在だったのですが、ある時、ネズミの糞のような物が落ちているのに気づき、ベランダに出すのを止めました。
ネズミであれば、病原菌を持っている可能性もあるので、接触させる訳にはいきません。
後でわかったのですが、それは蝙蝠の糞でした。家の回りでは、夕方になると沢山の蝙蝠が飛び交うのですが、夜に家の壁にいっぱいぶら下がっているのを確認してしまったので、安全性の面から考えて、心を鬼にしました。何かあってからでは、遅いですからね…。

その後、もう一度、転機が訪れます。
ビビちゃんが7歳の時でした。
高い所から降りる時、いつもはテーブルの上に降りてから床に降りるのですが、テーブルを移動したのが見えていなかったようで、飛び降りた際にテーブルの端に顎を打ち付けてしまったのです。それで、視力に異常があることがわかりました。
生活は普通にしていましたし、おもちゃでも遊んでいたので、視力に異常が出ているということに気付かなかったのです。
かかりつけの獣医師に相談したところ、東京の犬猫の眼科専門医を紹介してくれるとのことで、ビビちゃんを連れて行きました。


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まず、左目は未発達でほぼ見えていないとのことでした。(これは、かかりつけの獣医師にも生まれつき未発達で見えていないと診断されています)上の写真を見て頂くと解ると思いますが、左目は涙が出ていて小さいですよね。いつも血色の涙が出て来るので、こまめに拭いてあげないと、目の周り毛が固まってしまいます。
次に右目ですが、黒目の部分にキラキラしたものが見えると思います。これが白内障とのことでした。動く物はまだわかるけど、静止したものは判断し難くなっている状態と診断されました。
そして、2人の獣医師が立ち会い、丁寧に説明して下さいました。


・猫の白内障は非常に珍しいということ。
・いずれ、失明するであろうということ。
・1年に1度手術があるかどうかというくらい珍しく、昨年の手術実績は皆無であるということ。
・手術の回数が非常に少ない為、獣医師が経験を積めないということ。
・眼球の構造が犬とは全く違うので、犬で得た経験は生かせないということ。


以上のことから、手術の成功率が50%。成功しても、手術後に感染症を発症する率が50%。もし、感染症を発症したら、一生苦しむことになるということを踏まえた上で「どうしますか?それでも手術を希望するのであれば、最善を尽くします」と仰って下さいました。
確かに、ワンちゃん連れの方は、待合室にいる間にひっきりなしに訪れていました。見かけたのはワンちゃん連れの方ばかりでした。
ワンちゃんであれば、余程のことがない限り治るそうです。

私と母はかなり葛藤しましたが、手術を断念しました。25%以下の希望に縋ることは出来ませんでした。


bibi-0049.jpg
その後、視力は段々と失われ、おもちゃで遊ぶことはなくなりましたが、現在に至っても、光だけはまだ解るようです。
家具を動かさないようにしている為、生活には全く問題ありません。高い所にも平気で登ります。
降りる時に、ちょっと戸惑っているような場合は、着地地点をトントンと指で叩いてあげると、そこを目がけて降りてきます。
いつか、その光さえ失ってしまう時が来るのかもしれませんが、ビビちゃんはきっと変わらないんだろうな…と思います。
タグ: 白内障
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