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始まりの猫、三毛にゃん [外猫]

ある時、1匹の三毛猫がやってきました。何となく声をかけたら近くに寄ってきたので、犬におやつをあげる感覚で、お刺身の残りをあげちゃったんです。すると、当然というか、家に通ってくるようになりました。
しかし、家に猫のご飯は常備していないので、いつでもあげられる訳ではありません。何かある時だけ、「おやつ」としてあげていました。


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これがその三毛猫です。いつの間にか、三毛にゃんと呼ぶようになりました。人を怖がる様子もないので、慣れていると思って手を出すと強烈な猫パンチが飛んできます(^_^;)
私が猫の扱いに慣れていないせいもあるのかもしれませんが、最後まで触れないニャンコでした。


そして、一度食べ物をあげてしまうと気になるもの。今まで野良猫などあまり気にしなかったのに、三毛にゃんを気に掛けるようになりました。
近所で、子猫を生んだのもわかりました。声だけが聞こえていたので、全部で何匹だったのかはわかりません。
しかし、ある程度大きくなると、三毛にゃんは2匹の子猫を連れて来るようになりました。
この時、初めてキャットフードが必要かも…と思い、ドライフードを買ってあげるようになりました。


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そのうちの1匹がこの子です。初めは小さいキジトラで「コキジ」と呼んでいましたが、大きくなるにつれオスっぽくなってきたので、1歳を過ぎた頃には「コキオ」と呼ぶようになりました。
初めて聞いた人は、「コキオ」って何?って思いますよね…(^_^;)


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親子で仲良く寝転がっています。この時、三毛にゃんは相変わらず触れませんでしたが、家で育ったコキオは触れる程に慣れていました。
もう1匹は顔の左半分が黒い三毛猫で「クロミー」と呼んでいましたが、三毛にゃんよりもずっと警戒心が強いので、触るどころか写真も取れませんでした。


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三毛にゃんは通い猫という感じでしたが、コキオは、毎朝帰宅し、ご飯を食べてお昼寝をし、夕方にまた出で行くというのが日課でした。
家の中にはブランカがいたので、1階で唯一自由に出入り出来ない和室を開放し、そこで朝から夕方までを過ごしていました。その間、窓は猫が通れる幅だけ開けておきました。
たまに膝にも乗りたがったので、30分くらい膝の上に乗せてあげたりもしていましたが、2歳を過ぎた頃から段々と凶暴化していきました。
ご飯を食べ終わると膝の上に乗って来るのですが、これがなかなか降りようとしません。降ろそうとすると、ものスゴイ唸り声を上げて尻尾を振り回し、不機嫌を露わにするようになりました。とにかく怖くて、自分から降りるのを待つしかなかったくらいです。
そのうち、毎日帰って来たのが3日に1度になり、1週間に1度になりと、どんどん遠のいて、3歳を過ぎた頃には帰って来なくなりました。
ブランカやしんごのお散歩中に、かなり離れた場所で見かけることはありましたが、名前を呼んでも逃げて行ってしまいました。
この時、「オス猫は縄張りを求めて旅に出る」ということも知らなかったので、去勢もしていなかったのです。


今思えば、ご飯だけあげて飼った気になっているって、非常に良くないことをしていた訳ですが、当時は今のように猫の保護活動は盛んではなく、猫は家と外を行き来するものというのが常識でした。
実際、うちの近辺で完全室内外をしているのは血統書付きの猫を飼っているお家だけで、拾ったり貰ったりした猫を飼っているお家は、毎年、子猫が生まれるのが普通だったんです。(今では、血統書付きの猫以外でも、完全室内外をしているお家もちょこちょこ見かけますけどね)

私自身の猫に対する意識も、当然ながらに低かったです。
「猫は家と外を行き来するものだから、基本、外で飼ってても大差ない」という安易な考えがありましたし、実際に、通ってくる三毛にゃんやクロミーにキャットフードを与えていました。
そして、野良猫に餌をあげ続けるということがどういうことなのかも、この時は想像すら出来ていませんでした。
「増え続ける野良猫を、どうにかしなきゃ…」と思うのは、もう少し後のことになります。

タグ:外猫 野良猫
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